2018年03月19日 鹿児島県大島郡|奄美大島
2018年03月19日 鹿児島県奄美市|奄美大島
オヒキコシビロザトウムシに似ていますが、奄美大島の個体群はまだ分類学的扱いがはっきりしないようです。コシビロザトウムシ属は同種でも有眼、無眼のものなど、場所により形態が異なり、洞窟内のほか、林床の石下、モグラの坑道内などから見つかっています。日本産コシビロザトウムシは以下の種類が知られています。
日本産コシビロザトウムシ属
コシビロザトウムシ Parabeloniscus nipponicus Suzuki, 1967
分布:近畿地方南部
オヒキコシビロザトウムシ Parabeloniscus caudatus Suzuki, 1973
分布:奄美大島、沖縄島
クメコシビロザトウムシ Parabeloniscus shimojanai Suzuki, 1971
分布:久米島
コシビロザトウムシ属の1種 Parabeloniscus sp.
分布:屋久島
このページの投稿時、奄美大島の個体群は種同定されていなかったためコシビロザトウムシ属の1種として紹介していましたが、奄美大島の個体群がオヒキコシビロザトウムシであると同定されたため、オヒキコシビロザトウムシに変更しました。
参考文献
- 鶴崎 展巨・鈴木 正將 (2015) ザトウムシ目. In; 青木淳一(編) 『日本産土壌動物 第二版-分類のための図解検索』 121-145. 東海大学出版会, 秦野市. ISBN978-4-486-01945-9
- 小松 貴 (2018) 日本の地下空隙に生息する陸生節足動物の多様性. タクサ:日本動物分類学会誌, 44巻, 39-51. online available at:https://doi.org/10.19004/taxa.44.0_39
- 西山 桂一・島田 拓・吉田 譲・田村 常雄 (2019) 琉球列島におけるオヒキコシビロザトウムシ Parabeloniscus caudatus Suzuki, 1973 の生息情報とハビタットについて. Fauna Ryukyuana, 52: 1-9. http://w3.u-ryukyu.ac.jp/naruse/lab/2019E_files/52-1_%20Nishiyama_etal.pdf
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