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2019年1月25日金曜日

学名の自動イタリック化


 エクセルで学名のリストを管理するときに、どうにかして学名部分のみをイタリックにしたり、学名部分と記載者&記載年の部分を分けたりする方法はないのかと思い探してみたのですが、結局見つからなかったので自分で作ってみることにしました。

 エクセルソフトをダウンロードして、編集とマクロを有効化、実行ボタンを押せば完了です(2024/01/30追記:現在は変わっているかもしれません。VBAまたはマクロを実行できない場合の改善方法を検索してみてください)。あらかじめいくつかの学名を例として入れてあるので、実行してみてやり方を確認してみてください。残念ながら、今のところ動物しか対応していませんし、雑種も対応していません。

以下の4種類用意しました。マクロで実行されたものは「Ctrl(Command)+Z」では元に戻らないので、注意してください。

1.学名を自動でイタリック化します。丸括弧は立体になるように変更しています。ご注意ください。
ダウンロードはこちらから。


2.学名を属名、種小名、記載者・記載年など、各要素に分けます。GIF画像とは少し変わっているのでご注意ください。植物用は完全に対応できているかちょっと自身がないです。
ダウンロードはこちら:動物用植物用


3.学名部分と記載者・記載年を同一セル内に合体させたあと、自動でイタリック化します。丸括弧は立体になるように変更しています。ご注意ください。
ダウンロードはこちらから。

4.斜体の前後に文字を追加します。初期は斜体の前に○、後に☆をつけるようになっています。htmlのiタグをつけるのにも使えます。追加する文字を変更する場合はAlt+F11キーを押して表示されるウィンドウの「Sub 斜体の前後にタグ付け()」内の○と☆を便宜変更して保存、使用してください。
ダウンロードはこちらから。


 パソコンのスペックにもよると思うのですが、多分1万種くらいは一括で変更できるのではないかと思います。

 作成しているときに気がついたのは、自動化する弊害が多いこと。例えばヘリジロサラグモ Neriene oidedicata van Helsdingen, 1969 は記載者の欄が小文字で始まります。このvanのようなものを貴族称号というようです。貴族称号についてはHepotaさんがまとめてくださっているので、こちらをご覧ください。指摘していただいたHepotaさん、ありがとうございます。

 また、ヤエヤマコブマルエンマコガネ Onthophagus (Gibbonthophagus) apicetinctus d'Orbigny, 1898 のように記載者がd'で始まるものや、フトモンコスカシバ Synanthedon scoliaeformis japonica Špatenka & Arita, 1992 のように記載者の最初の文字が大文字ではあっても特殊な文字の場合も見つかりました。一応、鈴木茂さんの「日本列島の甲虫全種目録 (2018年)」やニワカガマニアさん、神保宇嗣さん、 蛾LOVEさん等の「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」のリストで上手くいくか確認をした結果、おおよそ問題はなさそうです。もし、上手くいかない場合や要望、わかりにくいことがあればコメント欄に送ってください。



*2019/03/30 追記:Twitterにてシバさん @seabassando より亜属の()はイタリックにしない方が良いとの指摘をいただき、修正しました。

*2019/04/01 追記:記載者・記載年の記述が無い場合でもイタリックになるよう変更しました。

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