改善するべきところも多いとは思うが、ひとまず自分の現段階の方法を公開しておこうと思う。自分も初心者なので、初心者向けの内容。まず、ここで言う白バック写真とはどういうものか見てみよう。↓
撮影は白い平らな皿や紙に被写体を置いて行っている。自分は基本的にユポ紙という合成紙を使っているが、使っていると次第に汚れがついてしまうので、繰り返し使える皿の方がいいかもしれない。写真のヒメヤママユはトイレの個室の壁(壁は白色)にとまっているものを撮影し、編集しただけ(かなりテキトー)。ヒメヤママユほど大きければそんなに気にならないが、小さいものを撮影するときは背景に使用した皿や紙の小さな凹凸によって影にむらができてしまうので、滑らかな素材で撮影する必要がある。撮影についてはおいおい書ければと思うが、今回は編集についてということで割愛する。
編集の前に、今回編集する画像を見てみよう。↓
一部白く塗りつぶしてみたが、背景が灰色になっているのがわかると思う。元画像から背景が白く飛ぶように撮影すると、被写体の白い部分も飛んでしまいディテールが失われるため、少し暗めに撮影し、後から明るくして背景のみ白く飛ばす。画像によっては被写体にゴミが載っていることもあるので取り除く必要がある。
今回はAdobe Photoshop CC 2018を使って編集するが、フリーソフトのGIMP 2でもほぼ同じことが出来る。
ざっくりと概要を説明すると、
トーンカーブで背景を大まかに白くとばす→消しゴムツールでしっかり背景をとばす→焼き込みツールで被写体の白飛びしてしまいそうな部分を暗くする→スポット修復ブラシツールorコピースタンプツールでゴミ取り
という工程になる。これで伝わるようであれば解説を読む必要は無い。
まず、photoshopで画像を開き、画面上の方にあるメニューバー>ウィンドウ>色調補正を選択したあと、出てきたウィンドウからトーンカーブを呼び出す。
①は暗い箇所、③は明るい箇所、②はその中間部分の明るさをいじることになる。例えば、①を下に下げると暗かった場所がより暗く、③を上に上げると明るかった場所がより明るくなるので、コントラストが高い画像になる。
トーンカーブをいじった例:極端にコントラストを上げた状態。トーンカーブに注目してほしい。①が下がり、③が上がっている。ひとまずトーンカーブの説明はここで終わり。
今度はトーンカーブと一緒に表示される灰色の図形に注目してほしい。これをヒストグラムといい、画像の明るさごとのピクセル数(ここでは面積と置き換えてもらって構わない)を表している。この画像では、比較的明るめのピクセルが多い(青丸で囲まれている部分)ことがわかる。背景が明るいグレーなので、明るいピクセルが多いということだ。背景を白く飛ばすにはこの部分をトーンカーブの外に出してしまえばいい。
こんな感じに右上のポイントを左に移動させる。
するとこんな感じ。これでも十分綺麗に見えるが、
トーンカーブの左下のポイントを目いっぱい右に移動させると、、、
背景がまだ完全には飛びきっていないことがわかる。一見上手くライティングできているようでも光の当たり方にむらがあったり、ゴミが落ちていることで真っ白にならないことが多い。
トーンカーブの上と下のポイントを左右に移動させて調整する。これは白く飛ばしすぎで×。被写体も白く飛んでしまいがち。
これは暗くしすぎで×。背景を消しゴムで消すときに被写体も一緒に消してしまう。
このくらいでOK。
レイヤーをトーンカーブから背景に切り替え、画面左側にあるツールバーから消しゴムツールを選択する。消しゴムのアイコンなのでわかりやすいはず。
被写体から離れた場所は大きく硬い消しゴムで、被写体に近い場所は小さめで柔らかい消しゴムを使う。右クリックで消しゴムの大きさ、硬さを変更可能。背景を消してみるとこんな感じ。
次に、左のツールバーから焼き込みツールを選択する。焼き込みツールは指でつまんでいるようなアイコン。範囲を中間調、露光量を1~5 %程度に設定し、白い部分や触角のように細い部分など、白飛びしそうな部分をなぞる。やりすぎると色がおかしくなるので注意する。
レイヤーウィンドウのトーンカーブのアイコンをクリックし、先ほどのトーンカーブを呼び出す。レイヤーウィンドウが無い場合は画面上のメニューバー>ウィンドウ>レイヤーで開くことが出来る。
トーンカーブの下の点を元に戻した後、背景レイヤーを選択する。
最後に、左側のツールバーからスポット修復ブラシツール(絆創膏のアイコン)を選択し、被写体の上のゴミをなぞって取り除く。コピースタンプツール(スタンプのアイコン)でも可能だが、こちらは時間がかかる。Gimp 2にはスポット修復ブラシツールが無いので、Photoshopよりめんどくさい。
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